こんにちは!獣医師の岡田ですo(^▽^)o
平成も残すところあと少しとなりました。
みなさまゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか?
和泉動物病院はゴールデンウィーク中も午前中のみですが診療を行っておりますので、
ワンちゃん、ネコちゃんに何か体調不良があれば是非お越しください(大変混み合いますので少し待ち時間があるかもしれません。ご容赦ください(T_T))
さて今日は何のお話をしようかと考えておりましたが、平成が終わる前に
先月東京で行われた獣医皮膚科学会の学術大会での最新の皮膚科情報をお届けしておこうと思います。
そもそもヒトの医療と同様、獣医学も「皮膚科」「循環器科」「腫瘍科」「眼科」・・・・・などなどたくさんの科があるのはご存知でしょうか?
当院の獣医師は、全ての科をオールマイティに見ることができるように勉強しておりますが、獣医師によってより詳しく勉強している分野があるのです。
私は毎年獣医皮膚科学会の学術大会に出席し、情報を得ているのです(・∀・)
話が逸れましたが、今年の皮膚科学会では1つのテーマとして、「アレルギー性皮膚炎の治療薬」についての話がありました。
ワンちゃんにとても多いアレルギー性皮膚炎は(最近はネコちゃんにも結構あると言われています)の治療は、さまざまな薬が用いられます。
「ステロイド剤」「シクロスポリン」「オクラシチニブ」・・・その他にも多くの治療法が存在します。
ここ数年はこの「オクラシチニブ」がかなり良く使われるようになりました。
この薬は、すごく簡単に言うと痒みを止めるお薬です。長年メインで使われてきた「ステロイド剤」と比べると、副作用がとても少ないことが大きなメリットです。
効果は「ステロイド剤」を10とすれば、8くらいかな?という意見も聞かれます。薬価も「ステロイド剤」よりもかなり高く、コスト面の問題もあります。
また「シクロスポリン」も昔からあるお薬です。こちらも薬価が高く、副作用は少ないものの、効果もおそらく「オクラシチニブ」には劣るでしょう。
しかし、「オクラシチニブ」に効果が薄い症例に「シクロスポリン」が良く効いたという報告もあり、まだまだ捨てたものではありません。
・・・というように、似た薬にもさまざまな特徴があるわけです。
あまり長く書いてもつまらないでしょうから(笑)、こんなところにしておきましょう。
我々も、日々新しいお薬や治療法が出てきて、日々それをアップデートするために頑張っておりますので、何でも聞いていただければと思います(b゚v`*)